ビルド環境の構築

概要

x264.exeやFFmpeg.exeなどをビルドするためのクロスコンパイル環境を構築します。
レジストリやシステムフォルダを操作しない portable な状態で構築します。

xhmikosr's buildで配布されている MSYS/MinGWパッケージ に加えて、以下のアプリケーションを追加します。

インストール用ファイルのダウンロード

ダウンロードはこちら

どこに展開しても構いませんが、全角文字や空白文字の無い場所に展開してください。
また、ビルド時は地味に多くの容量(3GB以上)を必要としますので、空き容量に余裕のあるドライブを指定してください。
(D:\ などのドライブ直下を推奨)

インストールの実行

MSYSの中にある install.bat を実行します。
Windows SmartScreenによって「WindowsによってPCが保護されました」と表示された場合は、詳細情報をクリックして実行してください。

Enterキーを押して開始し、しばらくして「インストール完了」と表示されたら完了です。

インストール後、MSYSフォルダを移動/リネームしたりドライブレターが変更された場合は、 setup.bat を実行してください。

テキストエディターの用意(任意)

MSYSフォルダ内のファイルはメモ帳では編集しづらいため、別途テキストエディターの使用をおすすめします。

起動方法

msys.bat を実行し、起動します。

管理者権限で実行する場合は、msys.batを右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。
また、msys.batのショートカットを作成し、以下の操作をすることで、ターミナルの挙動を変更できます。

  • ターミナルに Mintty を使用したい場合
    1. msys.batのショートカットを右クリックし、プロパティを開きます。
    2. 「ショートカット」タブのリンク先に -mintty オプションを追加します。
      例) F:\MSYS\msys.bat -mintty
    3. OKボタンを押して画面を閉じます。

ビルド環境の設定

msys.bat を実行し、起動します。

  • ウィンドウ表示が荒い場合は、以下のように設定を変更します。(任意)
    1. タイトルバー(MSYS+MinGW:~ のところ)を右クリックし、プロパティを選択します。
    2. 「フォント」タブの フォント を MS ゴシック に変更します。
    3. 「フォント」タブの サイズ をお好みのサイズに変更します。
    4. 「レイアウト」タブの ウィンドウのサイズ をお好みのサイズに変更します。
    5. 右下の OKボタン を押して画面を閉じます。
  • コピー&ペーストができるように、以下のように設定を変更します。(推奨)
    1. タイトルバー(MSYS+MinGW:~ のところ)を右クリックし、プロパティを選択します。
    2. 「オプション」タブの編集オプションにある 簡易編集モード にチェックを入れます。
    3. 右下の OKボタン を押して画面を閉じます。
  • Gitの設定を行います。以下のように入力し、Enterキーを押します。(必須)
    1. git config --global core.autocrlf input
    2. exit
  • ビープ音をOFFにする場合は、以下のように入力し、Enterキーを押します。(任意)
    ※ msys.batを管理者権限で実行している必要があります。
    1. sed -i -e "/bell-style/s/audible/none/" .inputrc
    2. exit

使い方

基本的に、以下の順序で行います。(例外もあります)

  1. ソースコードのダウンロードと展開
  2. configure の実行
  3. make の実行
  4. make install の実行

configureを実行するときは、以下を参考に指定してください。

  • 32bit版の場合
    • PKG_CONFIG_PATH:/x86/lib/pkgconfig
    • --prefix オプション:/x86
    • --host オプション:i686-w64-mingw32
    • includeフォルダのパス:/x86/include
    • libフォルダのパス:/x86/lib
  • 64bit版の場合
    • PKG_CONFIG_PATH:/x64/lib/pkgconfig
    • --prefix オプション:/x64
    • --host オプション:x86_64-w64-mingw32
    • includeフォルダのパス:/x64/include
    • libフォルダのパス:/x64/lib

ディレクトリ構成

ディレクトリ構成は、以下のようになっています。(一部抜粋)
赤字はマウントポイントです。

MSYS  /usr

  • bin
  • etc
    • ssh
    • fstab   ←マウント設定ファイルです。
    • msys-install.ps1   ←MSYSのインストールスクリプト本体です。
    • msys-setup.ps1   ←セットアップスクリプト本体です。
    • profile
  • home  /home  [起動時のカレントディレクトリ]
    • <ユーザー名>
    • スクリプト(*.sh) や パッチ(*.diff) など
  • include
  • lib
  • local  /local
    • src   ←ソースファイルはここに保存しておきます。
    • x86  /x86
      • bin      ←32bit版のバイナリはここにインストールされます。
      • include
      • lib
        • pkgconfig
        • ○○.a        ←32bit版のstaticライブラリはここにインストールされます。
        • ○○.dll.a    ←32bit版のsharedライブラリはここにインストールされます。
      • share
    • x86_64  /x64
      • bin      ←64bit版のバイナリはここにインストールされます。
      • include
      • lib
        • pkgconfig
        • ○○.a        ←64bit版のstaticライブラリはここにインストールされます。
        • ○○.dll.a    ←64bit版のsharedライブラリはここにインストールされます。
      • share
  • mingw  /mingw
    • bin
    • i686-w64-mingw32
    • include
    • lib
    • libexec
    • share
    • x86_64-w64-mingw32
  • opt  /opt  ←MSYSに依存しない外部アプリがあります。
    • bin   ←cmake,svn,nasm,yasm,pkg-config,wget,7zなど
    • etc
    • git   ←PortableGitです。
    • manifest
    • mercurial  ←Mercurial(TortoiseHg)です。
    • share
  • sbin
  • share
  • tmp  /tmp または /tmp1
  • var
  • !components.txt
  • DownloadList.txt
  • install.bat
  • msys.bat
  • setup.bat   ←MSYSフォルダを移動したりドライブレターが変更された場合に実行します。

アンインストール方法

「MSYS」フォルダをフォルダごと削除してください。
フォルダの削除のみでクリーンにできます。

アクセス権限がない等で削除できないときは、削除できないファイルの「アクセス許可」を編集してください。
右クリック→プロパティ→セキュリティ から変更できます。

参考サイト

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